aoko's blog

社会に出て困難を感じる人へ(社会人・事務・貿易事務スキル・生きる術?など)

事務仕事で困らない程度にインコタームズを知る◎負担範囲の概略イメージ

 

インボイスに記載するFOBとかCIFといった3文字のアルファベットについて書きます。 

これらはインコタームズといって、運送上の費用・リスク負担の条件を示していて、言語・文化が異なる世界中の人々との貿易取引において共通理解で使われています。

輸出者・輸入者はそれぞれ、どこからどこまでを負担するのか、概略でイメージをつかんでおくと仕事がスムーズだとと思います。

文章をまるっと覚えられたらいいのですが、私はどうも混乱するので概略イメージ図を作って整理しました。その概略イメージ図も貼りつけています。

目次:

 

インコタームズを使う場面

インコタームズは多くの場合、アルファベット3文字で価格と共にインボイス上に記載されています。

例えば、『FOBで単価USD10.00/pc』という条件だとします。

FOBという取引条件は、輸出者の費用・リスク負担範囲は船に積み込むまでとなります。

さて、この場合、@USD10.00に海上運賃は含まれているでしょうか?

・・・答えは「含まれていません。」

 

FOBで単価USD10.00/pc』には、船に積み込むまでの費用・リスク負担のコストが単価に含まれていることを表します。その先の海上輸送の費用・リスクは価格に含まれません。

 

よく使われるのがFOBCIFです。まずはこれを覚えてみて、あとは「こんなのがある」程度の認識で、業務の中で必要に応じて確認していけば良いと思います。(中小企業の貿易事務はだいたいこんな感じかなぁと思っています・・・) 

 

インコタームズ2010 概略イメージ図

インコタームズ2010について、頭文字EとFのグループ、Cのグループ、Dのグループと3種類に分けて考えました。

E・Fのグループ:EXW、FCAFASFOB

Cのグループ:CPT、CIP、CFR、CIF

Dのグループ: DAP、DAT、DDP

 

理解しようとして混乱したため、細かいことを端折ってイメージをつかむために作った図です。ご参考程度です。

f:id:blue_aoko:20190817004502p:plain

f:id:blue_aoko:20190817004525p:plain

f:id:blue_aoko:20190817004542p:plain

 

ケーススタディ

出荷事例をもとに、適用されるインコタームズを考えてみます。

 

事例:海上輸送で出荷する。輸出者が、運賃・貨物保険を支払う。

⇒ CIF / Cost, Insurance and Freight / 運賃・保険料込み

 

事例:サンプルを作った。クーリエの集荷を呼び、顧客アカウント番号で出荷する。

⇒ EXW / Ex works / 工場渡し(=作った場所で引き渡す) 

 

事例:輸入者の工場に納入するまでの費用・リスク負担に加えて、現地輸入関税も輸出者が支払う。

⇒ DDP / Delivered Duty Paid / 関税込み

(輸出者が全てのリスクを負うことから、貨物保険も輸出者が手配することになると思います。)

 

取引金額と輸入申告金額について

取引金額と輸入申告金額は別ものです。

インボイス上はFOB価格であっても、物品の評価額という観点においては、海上運賃および保険料は輸入する物品の価値に含まれると考えられます。

ですので、輸入申告においてはCIF価格にて申告し、納税します。フォワーダーさんがインボイスをもとにCIF価格で申告してくれます。

 

経験ベースの記事ですのであくまでご参考までとなります。

ご指摘等は、恐れ入りますがお問い合わせフォームよりご連絡くださいますようお願いします。

 

貿易事務 一覧へ