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海外向けの小さい荷物送り方、国際宅配サービスの利用方法◎輸出の貿易事務

 

海外へサンプル等の小さい荷物を送る方法と業者の使い分けなどをご紹介します。

目次:

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どのようなサービスがあるか

世界の国際宅配便業者のメジャーなところでは、DHL、FEDEXTNTUPSなどがあります。

貿易事務に携わっていますと、会社によっては国際宅配サービスを「クーリエ」と呼んだりします。「サンプルをクーリエで送る」といったように、国際宅配便を使用することを表現したりします。

 

日本国内ではヤマトや佐川も海外への宅配サービスを提供していますが、現地国内業者や他者と協力して国際サービスを日本の顧客へ提供しています。(ヤマトはUPSと一緒にサービスを提供しています。)

 

国際宅配業者の利用方法

サービスの利用開始には主に2通りの方法があります。

 

①会社独自で、各国際宅配業者のアカウントを取得する。

②国際宅配サービスを提供している会社と契約する。

 

それぞれについて詳しく見て行きます。

 

①会社独自で、各宅配業者のアカウントを取得する。

少なくとも2社程度のアカウントを持っておくと便利です。アカウントの取得には申し込み手続きが必要です。業者側の登録はスムーズですが、おそらく勤務先における社内での手続きに時間を要するかもしれません。(上司の確認や承認等・・・)

輸出事案が生じる前に、あらかじめアカウントを持っておく方がスムーズだと思います。

 

②国際宅配サービスを提供している会社と契約する。

会社独自ではアカウントを持たない方法です。国際宅配業者とシッパーの中間にいるサービス提供会社へ出荷を依頼するのです。サービス提供会社(第三者)が国際宅配便のアカウントを保持しています。

このように三者(Third Party)を利用する大きなメリットは、独自でアカウントを取得するよりも低い料率で利用することが可能となる点です。

運賃は、取引物量が多ければ1kg当たりの契約料金が低くなります。サービス提供会社(第三者)は複数の顧客の貨物を取り扱いますので必然的に物量が大きくなり、より有利な料率で宅配業者を利用することができます。

サービス提供会社(第三者)が手数料を差っ引いても、コストメリットがありますし、加えて国際宅配業者の「わかりにくいサービス」もわかりやくすく説明してくれるというメリットもあります。

※小規模の会社がサービスを行っているので、あまりメジャーではないのかもしれませんが、このような方法もあるのでご紹介しました。

 

航空・海上輸送とどう違うのか

工場からある程度まとまった貨物を出荷する場合には、一般的にはフォワーダーと呼ばれる航空輸送や海上輸送を提供する会社へ輸出を依頼します。

フォワーダーは貨物の集荷から通関、その先の外国への輸送も一貫して手配をしています。

宅配サービスは、あくまで小口貨物に適しているものです。貨物量が大きい場合には、宅配サービスではなく、航空・海上輸送にて送るのが一般的です。

その場合は、納品スケジュールを逆算して船積みを決めるなどあらかじめスケジュールを立てておく必要があります。

(日本国内の輸送においても小口荷物は宅配サービスで、物量が大きくなるとその他のトラック混載輸送サービス等を利用することが一般的です。このように物量によって適当なサービスがあるので使い分けが大切です。)

 

サービスの特徴を比較

 

国際宅配便:小さい荷物を速く正確に送ることができます。

 

航空輸送:ある程度物量がある場合に選択されます。海上よりリードタイムが速いです。一般的な話ですが、1M3未満は、海上よりも航空が有利と言われています。運賃そのものは海上輸送の方が安い場合でも、港湾費用等を加味するとトータルの費用が高くなることがあるためです。

 

海上輸送:更に物量の多い貨物を適切なコストで輸送します。特にコンテナ輸送というのは画期的な輸送の仕組みです。LCLとFCLという2パターンがあります。

 

LCLは、コンテナ1本に複数のシッパーの貨物が積み込まれます。フォワーダーが複数の貨物を集めて1本のコンテナにまとめるので、独自でコンテナ1本を使うよりも低料金で利用できます。

 

FCLは、コンテナ1本を一人の荷主でチャーターして荷物を積み込みます。ある程度の物量があるとLCLよりもコンテナ1本をまるまる予約してしまった方がコストが良い場合があります。

※FCLとLCLについて、貿易用語の記事でも紹介しています。

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EMS:一番速い国際的な郵便サービスです。宅配業者より低料金ですが、サービスの質はあくまで現地の郵便局次第になるため宛先国によっては荷物が届かないことが珍しくなく、正確性に欠けてしまいます。急ぎのものや大事なものの輸送には不向きです。

※EMSについて詳しくはこちらから。

www.blue-aoko.com

 

着払いで送りたい場合

EMSでは対応不可です。

国際宅配業者のサービスでは相手側(荷受人)が輸送する宅配業者のアカウントを保持している必要があることがほとんだと思います。

どの業者で送るのか、あらかじめ荷受け側と相談しておく必要があります。

業者によっては荷送人側と荷受人側両方のアカウントが必要なことがありますので、荷受人側指定業者で送る場合にはこの点も留意が必要です。荷送人側にアカウントがない場合は事前に確認した方が安心だと思います。

 

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書類の書き方やフォーマット見本については、貿易事務カテゴリの記事に複数アップしていますのでそちらもご参考になればと思います。

ご指摘、ご質問等はお手数ですが、お問い合わせページよりお願いいたします。

 

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