aoko's blog

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父の前歯が無くなっていた◎貧困の大人たちは歯の磨き方もケアの大切さも知らない

 

数年前に見かけた父には前歯がありませんでした。

絶縁した父を私はコジローと呼んでいます。現在60代後半になります。

 

貧困家庭では安価な菓子パンやカップ麺をよく食べるために炭水化物摂取量が多いとか、栄養の摂取が偏るとか、貧乏なのにタバコを吸うとか、片手にワンカップほにゃららでもう一方にアル中とか、貧困にいる人たちの不健康については各所でずいぶん指摘されています。

 

最近の私としては、身近なところで取り返しのつかない大問題があって、それは歯のケアなんじゃないかと感じることがあります。

貧困大人の生態について歯のケアに着目して記事を書きます。

目次:

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コップに沈む総入れ歯

歯のないコジローを見て「歯が無くても気にしない人」だと思っていたのですが、実際はそうではなくて歯の治療がけっこう高額なため治療を受けていない可能性がある、ということに気付きました。

  

ふと思い出しましたが、コジローの歯のトラブルは私の物心ついた時には生じていました。幼少期の記憶の中でコップに入った入れ歯を珍しくてよく見ていたことを覚えています。

当時三十代と若かったにも係らずコジローの上もしくは下の歯は総入れ歯でした。つまり現在のコジローは、上下いずれかは総入れ歯で、そうでない方の前歯がないのです。

(あるいはとっくの昔に前歯も失って入れ歯にしていたけれど、その入れ歯も何らかの理由でつけられなくなったとか?)

いずれにしても、残っている歯があったとしても状態はとても悪いのだろうなと思います。

 

治療方法は選べますが、知人のケースではブリッジも入れ歯も薦められない状態でインプラントにするほかなかったそうです。

ところでインプラントってめちゃくちゃ高いですし自費診療なのですね。(全く知りませんでした)

 

仮に現在のコジローにインプラントを薦めたとしても金銭的な問題で彼は諦めるしかないでしょうね。

 

噛めない、歯がないことの弊害

食べ物をきちんと噛めずに飲み込むことは、のどに詰まる危険性もさることながら、まる飲み状態なので食べた分の栄養をきちんと体に取り込めないことにより、貧困によってもともと栄養不足なところを追い討ちをかけるように栄養状態を悪化させてしまうと思うのです。

 

そして体の問題と合わせて私が気になるのは、噛めない・歯がないことによる生活の質の低下が、他の心身の問題を引き起こすことです。

 

◎食べられるモノ(=飲み込めるもの)とそうでないものを意識しながら食事することは、自分の行動を不本意に制限されている状態でストレスになります。

◎美味しいと味わって食べる喜びなどを失ってしまいます。

◎ますます食の楽しみや健康に関心がなくなり、一人きりのパチンコや酒に追いやることになりかねません。

◎歯がない状態では仕事の採用で不利になるケースがあります。(職業によりますが、歯がないことにより生じる不利益はゼロではないと思います。)

 

これを読んでいるだけでなんだか憂鬱な気分になりませんか。50代くらいではうつの傾向が高まる恐れがあるでしょうし、60代、70代高齢になれば認知症の発症のリスクにもつながると思います。

楽しみがない、人と関わりのない高齢者は認知症を発症しやすい、というのはテレビでも取り上げられていてよく言われています。

ちゃんと噛めないことが直接的に認知症につながるわけではないと思いますが、相関があることは否定できないかなと思います。

巡り巡って、認知症の一つの要因となるというところでしょうか。

 

彼らはどうしたら歯のケアへ関心を持つか

高額な治療費が出せないなら、日頃のケアと定期的なクリーニングをするべきなのですが、そういう貧困の大人たちに限ってこれをやらないのです。

この人たちに歯のケアの必要性を伝え、行動へ移すように促すことは大変に困難です。

駅に「歯のクリーニングへ行こう」や「歯周病を予防しよう」というポスターを貼っても彼らには届きませんので、労力とお金の無駄遣いです。

 

小学生の頃に、歯の磨き方を教えてもらう時間がありましたが、貧困にいる人たちにはあまり意味がないかもしれません。

現在貧困にいる大人たちの多くは子どもの頃から貧困にいますから、家庭全体で健康への意識が低いです。子ども本人が興味を持たないでしょう。

 

それからコジローについては、残念ながら発達障害学習障害可能性が考えられるため授業の時間を設けても響かなかった可能性大です。

 

ちなみに私が子どもの頃は「歯磨き粉は必要ない」と怒られてしまい、歯磨き粉を買ってもらえず水で濡らした歯ブラシで磨いていました。当時は気付きませんでしたが、今振り返ると周囲の子どもたちに比べて歯科検診で虫歯が多い方だったと思います。永久歯の奥は銀歯ばかりです。

 

個人の希望としては(企業や歯科医のことは一切考えていませんが)、歯のケアを怠ることのリスクを周知してほしいです。

貧困の大人たちが自発的に情報を集めることはないでしょうから、これは何かの協会がCMを流すとか、歯ブラシ・歯磨き粉の会社が箱に「歯周病によってあなたの歯は抜けます。歯周病菌はあなたを人生のどん底につき落とします。」とか怖いことを書いてみるとか。

 

タバコは中毒物質を含むものですから、いくら箱にリスクを書いてもスルーしますが(元喫煙者なのでよくわかります)、歯磨きに関しては中毒物ではないので少しは怖さを感じてもらえるのではないかと期待しています。

ただ、この人たちの特徴に「自分は平気」と妙な自信を持っていたり、高をくくりがちという傾向がありますので、他人事に捉える人は大勢いると思います。一方で私のように言われれば関心を持つ人も一定数いるはずなので、まずはそういう人たちをすくい上げて行き徐々に裾野を広げていくとか。

 

無料の定期歯科健診もあったらいいなと思います。タダなら行く可能性が高くなります。私たちはタダが大好きです。

介護の人材不足も叫ばれている中ですし、歯の健康が保たれることで心身の健康が保たれて病気や認知症発症リスクを減らすことができれば、トータルでは税金の負担が減ってコスパが良い、ということはないのでしょうかね。

そして歯科健診で歯磨きの仕方とか、30代からはフロスの導入必須とか、懇切丁寧に教えてあげればいいのになぁと思います。

 

本人の問題と切って捨てないでほしい

貧困大人の不健康について、私の願いとしては本人の問題だと切り捨てないでほしいと思っているのでこのようにグチグチと書いています。

 

我が家について言えば、親子諸共オール発達障害者だと思いますが、全員適切な支援を受けずに育っています。そして、貧困や精神的な二次障害は親から子へまるっと引き継がれているのです。

発達障害という持って生まれた日本社会での生き辛さ、親の貧困、これらを全て本人の責任としてしまうのはやはり気の毒です。そういう人をケアしたり、可能な範囲での自立を支える福祉の仕組みをもっと充実させることはできませんかね。

 

生活費もままならない中『歯の健康』なんて考えませんから。

お金がないお金がない、お金がない、なんだかむしゃくしゃする、酒飲みたい、という感じなんじゃないですか。

 

これが貧困にある大人の生態です。

*あくまで私の周囲の事例です。ケースバイケースな部分は大いにあると思います。

 

高卒・貧困というキーワードでご覧の方(そうでなくても歯医者へ行っていない方)、まずは歯医者の予約をしてみませんか。

 

痛みを感じていなくても虫歯は進行しています。

私は1日3回歯を磨いていますが、1年半歯医者へ行かずにいたら歯の一部分がぽっかり欠けてしまっていて、虫歯は神経の少し手前まで進んでいました。

歯は一度悪くなったら元には戻りませんし、悪化しすぎると本当にお金がかかってしまいます。程度によりますが何十万とか百万単位ととても重い負担です。

痛みはなくても「しばらく行ってないので診てもらいたい」と言えば診てくれてクリーニングや虫歯治療を受けられますので、ぜひ時間を作って診察を受けてほしいと思っています。

 

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