ご友人同士で言いたいことは言う派ですか?多少の遠慮はする方でしょうか?
言いたいことを言う派の方もあくまで意見として発言するのですから、喧嘩を吹っ掛ける意図を持ってご友人と話すのではないのかなと思います。
一般的には人間関係は争うのではなく、穏やかである方が望まれます。
社会に出るとより一層そのような衝突を避けたいと思う人が多くなります。
今日は大人の社会に溶け込むために「オトナがどんなことを考えるか」を少し知っておくことがテーマになります。
モットーは波風を立てない
比較的若い企業では事情が異なるのかもしれませんが、そうでない昔ながらの企業では多くの大人たちが波風を立てないをモットーに働いています。
思っていても言わない、わかっていても言わないことが多々あります。たとえ誤った処理であっても、それが慣例となっていれば誰も指摘しないのです。
上司や先輩があえて触れない領域に、「新人」が土足でズケズケと踏み込むとどうなるでしょうか?
間違い、ルール違反を指摘すること自体は簡単です。
しかし、その後の処理は誰がするのでしょうか?問題解決に振り回されるのは指摘した新人のあなたではなく、あなたの先輩や上司でしょう。
「新人が余計なことを言うな」
そんな声が聞こえてきそうです。
このような振る舞いを[波風を立てる]と言います。たとえ思うところ=意見があっても、一旦ぐっと飲み込んでおくのです。
のちのち、自分がその業務の担当になった場合に行動を起こすのです。
例えば、一番近い先輩や上司に事情を聞いて、改善できそうなところがあれば相談してみる、という具合に適切な機会を待つことも大切です。
特に責任感の強い方へ言いたいです。
古い体質の会社において、間違いを正そう、という考えはあまり持たない方がいいです。正しいことよりも業務がスムーズに行くことや、利益になることが優先されます。
その優先順位を判断する権限を新人のあなたは持っていません。万が一生じたトラブルへ対処するスキルもなく責任も負っていないからです。
波風とは別問題、わからないことは質問して良い◎
誤解してほしくないのは、わからないことは積極的に質問していいということです。
忙しいそうにしていると聞きにくいと思うこともあるかもしれませんが、あとで間違いが見つかるよりも、思い切って質問してくれた方が教える側は安心できます。
質問しない人に対しては、「質問しにこないけどわかってるのか?この前みたいに勝手なことしていないかな?」と不安になる場合があります。
一方、質問してくる人に対しては、「聞きに来ないってことは、大丈夫なんだな」というふうに安心できます。
こういう積み重ねが「この人に任せても大丈夫」という安定感のある人物像を数年かけて築いていくと思います。
わからないものは逆立ちしてもわからないのですから、質問しましょう。つまるところ新人は新人らしく、という安直な表現になりそうですが・・・
波風を立てたくないと思う大人たちの気持ちを知っておいてほしいと思います。
その上で、仕事のわからないことは質問しましょう。