aoko's blog

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クーリエとフォワーダーは違うの?/サービスの使い分について

 

貿易事務に関わると必ず遭遇するのが、クーリエやフォワーダーといった輸送サービスに関わる言葉です。一方で、貿易に関わらないと全く縁のないワードといっても良いと思います。

今回は、輸送サービスの違いや選び方に関わるお話をお送りいたします。

目次:

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業者の違い

 

輸送サービスには大きく分けて、「クーリエ輸送」と「フォワーダー輸送」の2種類あります。 

 

◎クーリエ
宅配便の国際輸送バージョンというイメージです。集荷先から配達先までを一貫して輸送する「ドアツードア」のサービスです。

ドアツードアは、Door to Doorと書きます。玄関から玄関の移動のことを意味します。

(自宅から会社までドアーツドア40分、と言ったりもしますね。) 

軽量・小口貨物や急いで送りたいときに使います。 

主なクーリエサービス

FedexUPSTNT、DHL、OCSといったところが有名なサービスです。

街中で車を見かけることもあります。中国との取引に特化しているところで流通王というサービスもあります。


フォワーダー(貨物利用運送事業者)
自分たちで船舶、航空等の輸送手段は持っておらず、他社の輸送サービスを利用して国際輸送、通関、国内輸送等の手配を一手に引き受けます。基本的にドアツードアではありません。取引相手側も自分たちの通関業者がいますから、通関はそちらへ依頼することになります。

大手も小規模もさまざまにあります。小規模では得意な分野をアピールしているところもあるようです。大手の業者が小規模な業者へ仕事を依頼していたりすると聞いたことがあります。

 

サービスの使い分け

 

これらのサービスをどのように使い分けるのか考えてみましょう。

運びたい貨物(商品)の大きさ、重量を確認します。

 

 ◎重い貨物・1M3(※)以上 → 海上輸送が適している。
 ※M3についても説明します。

 

 ◎1M3未満の貨物 → 航空輸送の方が安いケースが多い

理由:港湾利用に関わる費用等、運賃以外の費用もトータルすると高くつくことがあります。

 

◎軽い貨物 → 数十kgであれば、クーリエで輸送した方が安くて早い

理由:クーリエの料金には、輸送費、通関費等が含まれています。一方、フォワーダーへ依頼する場合は、輸送費のほか、通関費や空港設備費用等が請求されるので、トータルすると高くつくことがあるからです。もちろん、物量のあるものはフォワーダーに依頼する航空または海上輸送が適しています。

 

◎業者の選び方のポイント

最近はフォワーダーもドアツードアを謳ったり、クーリエ業者の重量貨物サービスもありますので、自分たちにとって使いやすい条件や料金を確認した上で業者を決めればよいと思います。

例えばフォワーダー選びにおいて、東北の港で貨物を継続的に輸入する予定であれば、そのエリアに拠点を置いている会社が良いです。関西エリアを得意としている会社に依頼した場合、その会社は、東北の別の業者へ手続きを依頼することになります。

一社はさむことでコミュニケーションのタイムラグも発生します。それであれば、最初から東北エリアをカバーしている業者へ依頼するのが正解です。また、その会社が、発地に営業所などを置いていると更に良いと思います。

基本的に、就業先にはすでに決まった業者がいるでしょうから、改めて探す必要はありません。

 

大きさや重さの見方

 

輸送費は貨物の大きさや重量をベースに計算されますから、輸送方法を検討するためにも、大きさや重さを正しく計算する必要があります。

 

 ◎M3について
貨物の大きさを確認するときの単位で「M3」あるいは「CBM」を使います。立方メートルのことです。梱包済みの貨物のサイズを示します。

 長さ30x幅30x高さ20cmのカートン(段ボール)が2個あったとします。この貨物のサイズは下記のように計算します。

まずcmをmに直しますので、30cmは0.3mとして下記のように計算します。

0.3mx0.3mx0.2mx2個=0.036[M3]

 

◎「実重量」と「容積重量」について

重量の確認には、「実重量」と「容積重量」という考え方を知っておく必要があります。主にクーリエや航空輸送において、「容積重量」と「実重量」を比較して重い方を運賃の計算に使います。

実重量 → そのまま実際に計測した貨物の重量のことです。

容積重量 → 容積に見合う貨物の重量を計算で導き出します。

 

容積重量について詳しく見て行きましょう。例えば、綿菓子を100個運ぶことをイメージしてください。軽いのですが、空気を含んでとても大きいため、たくさんのスペースを占領してしまいます。

実重量ベースで運賃を決めた場合、スペースを取る割に料金が安いことになり、輸送する側は損をしてしまいます。

 

数字でも確認しましょう。100kg乗せられるスペースに、実重量40kgの貨物を乗せたとします。本当は、100kg分の運賃を受け取るところを、40kgの運賃しか払ってもらえないと輸送会社は大損です。こういうときに「容積重量」を使います。

 軽くて大きな貨物は、占領するスペースに見合う料金を払いましょう、ということです。

 

例として、下記の容積重量を計算してみましょう。

30x30x20cmの貨物×2個

計算方法:30x30x20x2÷5,000=7.2[kg]

容積重量:7.2kg < 実重量:5kg

上記の場合、容積重量が重いですから<kgの辺りの単価×7.2kg>という計算になります。

 

輸送費には燃油サーチャージが加算されることも忘れてはなりません。クーリエ業者もフォワーダーもHPなどでその時の燃油サーチャージの料率を公開しています。

 

貨物の条件に合わせて使い分けるのが良いと思います。 わからない場合は、貨物の明細を用意して、取引のあるフォワーダーさんへ相談するもアリです。

 

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