aoko's blog

社会に出て困難を感じる人へ(社会人・事務・貿易事務スキル・諸々の生きる術など)

自閉症スペクトラム障害(ASD)の当事者は男女の駆け引きを理解しているか?

 

個人の経験を書きます。

私は自閉症スペクトラム障害に該当するという診断を受けています。

 

駆け引きという言葉概念の存在は知っていますが、自分が当事者になった場合に「現在駆け引き中」ということは理解できません。

少なくとも二十代のうちはさっぱりわかりませんでした。その辺りを詳しく書きます。

 

目次:

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スナック勤務経験とA氏との出会い

以前、二十代の頃ですが、副業でスナックに勤めていた時期があります。その時に起きた駆け引きの内容と、それを理解できない当事者(=私)について記憶を辿りながらお話します。

当時は自分の障害を知らなくて、とにかくコミュニケーション下手だと思っていました。

家庭の事情により副業をせざるを得ない状況で、本業の会社員のほか、スナックと事務のパートというトリプルワークをしていました。

 

そのスナックは基本的には女の子と楽しくお酒を飲む場所で、ほぼ疑似恋愛とか色恋というフレーズとはあまり縁のないスタイルでした。

とはいえお客から気に入られやすい女の子はいましたし、特定の固定客を持っているなど「このお客さんにはこの女の子」というのはありました。

 

私にはある50代のお客、A氏がつきました。

同伴、同伴、同伴、花束、プレゼント、同伴、同伴、花束、プレゼント・・・・・・

 

A氏の振る舞いは、あまりに熱がこもりすぎて場末のスナックには似つかわしくありませんでした。

あまりの猛烈さに圧倒されます。

 

先に結末をお話しますと、1年経たないうちに、私を振り向かせることはできないと気付いたらしく別れを告げられました。

説明しておきますと私は当時彼氏がいましたので、彼氏アリということをどのお客にも話していてA氏もそれを承知しています。

いわずもがな、A氏は妻子持ちというやつです。

 

とても不思議で全く理解不能なことに、このような状況で本気で私と付き合えると思っていらしく、それができないから諦めると言って去っていったのです。

 

さて、このA氏との間に起きた駆け引きについてお話します。

 

一連の出来事が「駆け引き」に該当すると気付いたのはつい昨日のことです。

YouTubeにどのような内容をアップしようかなぁと歩きながらぼんやり考える中で、スナック勤務のことを思い返していて、フッと気付いたのです。

「あれは男女の駆け引きというやつだったのか!」と 。

 

私は現在33歳くらいです。何年越しでしょうか?笑

 

A氏の駆け引き  

【地元のお店でお世話している(?)、B美の話をする】

A氏はこちらのお店にわざわざ通って来ていました。

地元に親しくしている女の子がいるそうで、ある時からよくその女の子の話をし始めました。

私はよく「へぇ~。仲良しなんですねぇ!」とか言って聞いていました。

そしてA氏は、自分がいかにB美に親切にしているかを詳しく話してきました。仕事を世話したとか、〇〇してあげた、みたいな自分が優しい話をしてきました。

自分を良く見せたいのだろうな、というのは思っていました。

 

【B美をベタ褒めする】

そのうち、その女の子が「僕が見る中でもキレイ」とベタ褒めするのです。

「そんなに好きならそっちの店に行けば良いのに、一体なんなんだろう?」

そう思っていたので、反応に困りました。

 

【同期のC子におみやげを渡す】

出張の多い人でした。いつもお店への差し入れとは別に、私におみやげを買ってくるのですが、ある時、私の同期のC子にも買ってきたのです。

そしてそのおみやげを私に預け、C子に渡すように言いました。

A氏が特別扱いするのは私だけではないのかな、と思うと、お店の女の子としてはちょっと焦る気持ちがその時はありました。

ただ、まぁそれは仕方ないというか・・・。私の力不足だろうな、と思っていました。

しかし、結局のところ乗り換えるわけではないんですね。

 

【いじわるなことを言う】

素人のコミュ障ですから、そんなに上手な接客はできません。

諸々の指摘を受けることについて、返す言葉もありませんが、そにしたって元も子もないようなことを言うのです。

「お店の女の子としてはまだ足りない」みたいな感じです。

何がどう足りないののかもわかりません。不満ならば来なければいいのに、と思っていました。

(おそらくA氏は私を困らせたい、気を引きたいという意図ですが、駆け引きと同類と思います。)

 

ーーーーー

 

ざっと思い返すとこんな感じの出来事がありました。

これはまさしく漫画などで読む駆け引きなのではないか?!ということに気付いたのです、昨日。

 

感覚としては、「内容を理解するとクリアに聴こえる英語リスニング」のようです。

一度聴き取れたものは、もう正しい内容にしか聴こえません。

あれもこれも駆け引きにしか見えません。

そして一度駆け引きだとわかると、なぜあの時何も気づかなかったんだろうと不思議でなりません。

 

二十代彼氏持ちと本気で付き合えると思っているおじさんといい勝負の不思議さです。

A氏の渾身の駆け引きが全て私には通じていなかったわけです。ちょっと気の毒ですが、まぁまぁ笑えます。 

 

以上のように、私の場合は水商売に身を置きながらも駆け引きに気付かないというKYっぷりで生きてきました。

 

自閉症スペクトラム障害の女性は守られるべき

思うに、このような鈍さを持っていると、特に女性の場合は身の危険と隣り合わせでもあります。

A氏はその点、紳士でありましたので私には何の危険も及びませんでした。

 

ただ、私の人生が安全だったのかというとそうではありません。それ以上は書きません。

 

私のように何もケアを受けずに社会へ放り出されるのはとても危険なので、周囲が気付くこと、気付いてから適切なケアを受けたられたらいいなと思います。

適切なケアがなんなのか、存在するのかもわかりませんが・・・。

 

オマケ:お店で彼氏持ちを公言する理由

自虐ネタになるからです。

お酒の入ったおじさん方はお説教やアドバイスをたれることが大好きです。彼氏とうまくいかないことを誇張すると、私が話さなくてもお客からお説教だのアドバイスだの勝手に話してくれます。

会話が得意でない分、このように身を削るほかありません。

彼氏から振られた話もネタにしていました。